雑炊閣下備忘録

ブログというものを始めてみることにした。どうなるか分からないが、いろいろやってみようと思う。

コンシューマゲームを振り返る2019

こ(以下略)

 今更感がすごい企画だが、遊んだゲームを思い出すのは楽しいのでやっていく。

 

エースコンバット7 スカイズ・アンノウン

 シリーズ久々の新作。

 SNSでも空の表現の美麗さで話題になっていた。

 STGにエース体験を加味したのが特徴なので、あの手この手でプレイヤーを誉め倒してくる。

 どれだけ誉められても「もっと誉めろ」という欲求が止まらず、誉められるために多勢の人間が乗った軍艦を必要もないのに撃沈する自分も、しょせんは承認欲求モンスターなのだなと悟らずにはいられない名作。

 不自由めのミッションが多いのと、僚機が無能なのは残念だった。

★★★☆☆ DLCでは多少マシになった

 

ネルケと伝説の錬金術士たち ~新たな大地のアトリエ~

 SLGに振ったアトリエ。

 正直シリーズにどっぷり浸かったわけではないので知らないキャラも多いが、ゲームとしてちゃんと面白かった。

 システムの一部とか演出とか見るに、もともとスマホ向けに開発してたじゃないか疑惑がある。

 最初が割と育成シミュっぽいシリーズだっただけに、こういうのをまだ作りたいという欲求があるというのは、シミュゲー好きには嬉しいことだった。

★★★☆☆ 今後も期待

 

信長の野望 大志 パワーアップキット

 農業と兵力の関係など、無印は目の付け所は良かったが細部が甘かった印象。

 パワーアップキットも何かイマイチ足りない感じが付き纏う。

 無印から明らかにパラドゲーなどを研究してきており、もう少しこなれれば、という感じ。

 コーエーSLGはあと一作か二作で傑作が出そうな気配があり、頑張って欲しい。

★★☆☆☆ 予算が削減されているという悲しい噂を聞いた。

 

・ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~

 アーランドシリーズまさかの続編。

 しかも主人公ルルアはロロナの娘という攻めた設定で、シリーズファンを騒然とさせた。

 蓋を開けてみると養子という日和った設定だったのは分かってはいたが残念。

 懐かしいキャラクターたちがたくさん登場し、調合や戦闘も面白い。

 一方で影も形もなくなったジーノくん始め、ルルアの出生で日和った割にはちょっと雑なところもあるのが良くも悪くもガストらしい。

 余談だが、作劇の都合か、こういう親になった元主人公はだいたい家を留守にしており、生活力がないことが多い。

★★★☆☆ 男キャラはホント不遇だよね

 

スーパーマリオメーカー2

 公式マリオ改造ツールの発展版。

 今日も敗北し妹が死ぬ

 4人のプレイヤーを同時にステージにぶちこんでクリアを競わせる「みんなでバトル」という地獄のようなオンライン対戦機能を搭載しており、人間の醜さをこれでもかと思い知らされる。

 黒い任天堂などというが一番黒かったのはプレイヤー自身だったいう嫌すぎる事実を突きつけた意欲作。

★★★★☆ みんなでバトルを遊んでいると罵詈雑言が口をついて出る

 

ファイアーエムブレム 風花雪月

 シリーズとしては久しぶりの据置新作。

 発売前にはグラフィック演出の微妙さが叩かれたりもしていたが、覚醒以降の記号っぽいキャラクターからは脱却しており、それぞれに愛着が持てることから好評。

 ついでにそいつらが殺し合うため、合法的に死際のセリフも聞けるのがいい。

 学園ものとしてはやや珍しい、主人公が教師という設定であり、育成ゲーとしての側面も持っている。

 特筆すべきはそのテキスト量の多さで、キャラクターの組み合わせによって指数関数的に増える支援会話カバーしている上に、細かいイベントによる状況の変化が反映される狂った仕様で、これを書くのにどれだけの労力が費やされたのか想像もつかない。

★★★★☆ でも制作はコーエーシブサワ・コウチームだったとか。次も期待できるかは怪しい。

 

DAEMON X MACHINA

 フロムがいつまで経ってもACの新作を出さなかった結果、離脱したスタッフが作ったロボゲー。

 おおむねACだが、あちらより軽めの作風。

 ロボの描写は凝っていて、レールガンの発射後の排熱とかカッコ良すぎて絶頂する。

 動きとしては欧米人がやりがちなずっしりした重厚感のあるロボではなくて、こんなのいたら戦車も航空機も不要ですわ的な高機動系。

 難点はとある理由で戦場がたいてい赤土の大地に緑がかった空だっていうことと、AI相手の戦争中という設定なので人類の団結度が高く、マヌケはメキシコでしぬ的な殺伐さが足りないこと。

 やっぱり青空を飛んで雲を突っ切ったり、大海原でこちらに弾雨を浴びせてくる第八艦隊を単機で撃滅したりしたかった。

 続編は是非爽快感のある血みどろの戦争をやって欲しい。

★★★☆☆ ロボゲー好きなら4つでもいいかもしれない。

 

ゼルダの伝説 夢をみる島

 かつてGBで発売した異色ゼルダのSwitchリメイク。

 細かいバグまでわざわざ仕様として再現してある凝りっぷりで、リファインされたBGMはかなりレベルが高く、即座にサントラの購入を決意したほど。

 内容としてはいつもの2Dゼルダで、まあ基本原作通りなので当然のように出来はいいのだが、出来が良いだけにかえってBotW以前のゼルダの欠点を浮き彫りにしている印象があった。

 たとえばある大きさの穴を超えられない時に、自分の操作の腕が拙いから超えられないだけなのか、それとも必要な道具を手に入れていないのかを把握する手段がなく、諦めがつくまで挑戦するしかないところなどが挙げられる。

 BotWだと最初に使う道具を一式与えられるので、必要な何かが足りないということはまずなく、存分に考え込むことができた。

 もうあの頃のゼルダがメインストリームとして帰ってくることはないんだなーと悟った一作。

★★★★☆ ラストシーンはやはり切なかった

 

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S

 

 ドラクエXIの完全版。

 さすがにPS4と比較してグラフィックは劣ったが頑張っていると思う。

 内容的には完全な上位互換だが、エマを連れ回せない等、PS4版がもとになっているため3DS版の要素はオミット気味なところもある。

 特筆すべきは独特の周回? システムで、周回というよりはタクティクスオウガの「運命の輪」みたいな、好きな場所からシナリオを遊び直せますよ、みたいなものが不完全な形で載っている。

 2Dと3Dの切替時に起きるところや、進んでいるところより前のシナリオに巻き戻したら、このシステムで再び先にすすめることは出来ない(普通にプレイする必要がある)ところ、ゲーム史上まれな「すべての宝箱等のアイテムが復活する」仕様などを見ても、3DSPS4の切り替えをうまく実装できなかったことが伺える。

 レベルやアイテムや装備品は引き継げ、特に目立ったバグはないあたり、プレイヤーに不利益がなければもういいって感じでGOサインを出したのだろう。

★★★★☆ エマが好きなやつはごく少数なのでオミットされたとか言わない

 

・ペルソナ5 ザ・ロイヤル

 

 P5の完全版。

 出るタイミング早くねーかと思っていたら、P4Gとスパン的には変わらないという事実は、月日の移り変わる早さを実感させてくれる。

 新キャラの芳沢ちゃんは加入がやたら遅い割にシナリオへの露出は多く、やたら気合の入った変身シーンもあって好き嫌いがはっきり分かれる印象。

 ちなみに俺は嫌いではなかった。

 というか男は嫌いではないと思う。

 一番何とかしてやって欲しかった竜司の言動についてはあまり変わらず、彼を見ていてなんか辛くなってくるのは俺が年をとったからか。

★★★★☆ ついでに明智にマジで友達がいないことも発覚している

 

スター・ウォーズ ジェダイ:フォールン・オーダー

 

 EP3~4の間を描いたジェダイもの。

 未熟なパダワンだったが何とか難を逃れ隠遁している青年カルを主人公に遊ぶアクションRPG……という設定を聞いたら勘のいい人はだいたい分かると思うが主人公が弱い

 スター・ウォーズのゲームなんて最初からやりたいことはだいたい決まってて客の中でイメージは出来ているもんなんだから、フォースグリップも初期では使えないというのは本当にどうかと思う。

 あと、ダークソウルとかあっち系をリスペクトしたのは分かるのだが、ああいう厳し目のゲームデザインは明らかにキャラゲー向きではないし、製作者の作りたいゲームと俺の遊びたいゲームが見事に乖離した印象がある。

 もし何か参考にするとしたらそれは間違いなくウィッチャーだった。

★★☆☆☆ でもバカ売れしたからこの路線で続編出すんだろうなあ

 

ポケットモンスター ソード シールド

 

 ポケモン新作。

 発売前はポケモンのリストラ案件で物議を醸していたが、発売後は驚くほど女主人公(ユウリ)の着せ替えの話題一色となった。

 初期のデザインが可愛すぎてどんなコーディネートをしても全く敵う気がせず、当時それなりになんとか出来たと自負していたデザインを久々に起動して見返すと「なんか……うん、まあ……」みたいな微妙な反応を自分でしてしまった。

 スポーツとしてポケモンバトルを描いており、ジムリーダー戦の観客の合唱が入る演出とかは極めて秀逸だと思う。

★★★☆☆ 次回作あたりガラッとプレイ感が変わりそうな予感がする

 

・十三機兵防衛圏

 

 2019年最優秀作。

 ヴァニラウェアの新作ということでチェックはしていたが発売当日はヤバいくらい話題になっておらず、マジで会社が傾くんじゃねえかと心配した。

 実際遊んでみると最初の二時間くらいは「これは……ハズレを引いちまったか……?」と自分のことよりヴァニラウェアが心配になって冷や汗をかかされたが、その後は加速度的に面白さが増していった。

 キチガイじみたシナリオの作り込みや、最初のシナリオで垣間見えた実験的な試みなど、とにかく制作陣が狂気を持って打ち込んだことが伝わってくる異常な作品

 この期に及んでまだプレイしていない不感症にいまだにやれというほど俺は親切ではないが、最優秀作品だとは書いておく。

★★★★★ 星雲賞取れるといいね